伸びすぎた枝をばっさり切ったところから出てくる新芽の復活パワーに感動する。これはイングリッド・ウェイブル。花1輪1輪はさしてきれいではないが、真っ赤な中輪お花の房咲きパワーはすごい。そして今の時期の芽吹きパワーもすごい。太い枝をバサっと切ったら、そこからいったいいくつ芽が伸びるんだ。剪定が楽しいと思う瞬間である。
一方、ばっさりと切ったら何もおこらない場合がある。グラハム・トーマスだければ伸びた枝をバサっと切ったのだがそのまま芽が成長しない。普通は葉の付け根からちゃんと芽が育つはずなのだがそのまま。その根元のほうから新芽が出ているが、上には出ない。頂芽優勢ではないのか?いったいどうしてと考えてしまう。
グラハム・トーマスは成長が凄まじいイングリッシュローズであることは有名。太いシュートがびゅんびゅん伸びるのはうれしい。しかし、グラハム・トーマスのシュートは充実するのに少し時間を要するようである。夏以降に伸びた太い枝から芽が出るのが遅い。まあ、グラハム・トーマスはいつでも枝を伸ばすので心配はいらないが、剪定しても芽が伸びないパターンもあるという例です。
古い枝からも芽がでるぞというのが、テッポウムシにやられて弱っている、マダム・アルフレッド・キャリエール。根元がひどくやられたので、枯れてもしかたないとバサっと伸びた枝をカット。被害がすくないと思われる2本を残したのだが、実はそのうち1本はやられているのを後で発見。もう1本は枝が古いので期待をしておらず、もうダメだろうなと思っていたら、古枝から細かな新芽が出てきた復活パワーというか復活根性を感じる。うまく復活して欲しい。
新芽があるのかないのかわからないのが、ハイブリッドルゴサのピンク・グルーテンドルスト。ハマナス系なのでとげとげがとにかくすごい。いったいどこに新芽があるのかわからいほど棘がある。剪定してもなかなか反応がないのだが、突如として新芽が伸びるのがすごい。突如として新芽が現れとげとげの枝をグングン伸ばす姿は、カーネーションのような花とはぜんぜんマッチしない。もうすこし棘が少なければ、きれいに剪定もできるだが、とにかく棘が多すぎて、こまかなところまではさみがいかない。これくらい棘があると、触りたくないのでかえって怪我をしないのでもあるが...