土曜日, 5月 23, 2009

いかにもレディー・マリー・フィッツウィリアム

  我が家には約100種類のバラが植えられているはずなので、毎日1品種載せていってもネタ切れになるということはないはずなのですが、そういつもうまいタイミングでいい写真が撮れるというわけでもなくて、今日はちょっと前に撮ったレディー・マリー・フィッツウィリアムを載せます。
 いかにもアーリーモダンローズという雰囲気が好きです。ラ・フランスはもっとオールドローズっぽい薄い花びらなのですが、レディー・マリー・フィッツウィリアムはモダンローズにつながる雰囲気をもっているように見えます。
  それでも、淡いピンク色で開きながら反り返っていく花弁は、たいへん繊細で優雅です。花びらの色が表と裏が微妙に異なるため、曇りの天気だとされにきれいに見えます。いまの時期、総咲きでどんどん花をつけるフロリバンダやつるバラに隠れてしまいほとんど目立たないのが残念ですが、素敵なバラだと思います。
  初期のハイブリッドティーは現在のハイブリッドティーとはだいぶ雰囲気が違います。花びらも薄くやわらかいし、花の大きさもそれほほど大きくありません。ティーローズよりややしっかりしてきているかなという感じです。現在広がっているハイブリッドティーの雰囲気は、やはりピースあたりから広がってきたのでしょうか?
  切り花向けではガーデンローズとは違い、ステムが長くないと商品にならないし、それが細くてはやはりうまく飾ることができません。香る品種はかならずしも好ましくないし、花もちもわるくなります。やはり商品としての切り花の影響は大きいのかもしれません。
 最近では、大きな花よりも小さな花が切り花品種からガーデン品種に流れてきています。四季咲き性が抜群で、とくにかくきれいに房咲きになります。花もちももちろんいい。しかし、なぜか人工的で繊細さが感じられないような気もします。まあ、このあたりは個人ごとの感覚なのでしょうが...
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金曜日, 5月 22, 2009

アスピリン・ローズ・スタンダード

  昨年の春、知り合いの先生からいただいたアスピリン・ローズのスタンダードですが、順調に成長し、きれないな花をいっぱいつけてくれました。
 アスピリン・ローズは真白に見えますが、わずかにピンク色がかっていて、それが透明感を際立たせてくれます。枝もうまく横に広がってくれて、スタンダード仕立てが合います。病気にもたいへん強く、うどんこ病や黒点病に強いのがなによりもうれしいです。
 つぼみがつくのが少し遅かったので、花もいまの時期になっていますが、いっぱい花をつけてくれて、わースタンダードになっているという気持ちにさせてくれています。ちょっと雨と風にくじけてしまったのですが、それでもけっこうバランスはいいと思います。
  私も今年はスタンダードの接ぎ木を4本試みましたが、結局うまくいったのは1本のみ、イングリッシュローズのタモラだけが成功し、あとは穂木が枯れてしまいました。スタンダードの場合、温室がないとなかなかいい温度を保つことが難しいし、接いだ部分への雨水の侵入があると、どうしてもそこから雑菌が繁殖し枯れてしまいます。
  スタンダードの場合、軸があれだけ長いので、根と軸と穂木それぞれを健全に保っておくのがなかなか難しいです。まず最初に穂木がうまく活着してくれて活動を始めてくれれば大丈夫なのですが、うまく活着しないままに穂木が活動を始めてしまうと、穂木が急速に弱ってしまいますし、不完全に癒合した部分は雑菌に弱く、台木が枯れ込んでしまいます。穂木がうまく成長を始めれば、結合部で養分が交換され軸は健全に保たれますが、生育が十分でない場合は軸の上部が弱って、根元から台木の芽が出ようとします。これをかきとってしまうと、根も含めて急速に全体が弱っていきます。
  多少のバランスの変化に動じないほどの台木のパワーが必要なんだと思いました。プロならば、台木が細くでもうまく生育させることができるのでしょうが、素人はなかなかベストな環境に保つことは難しく、きれいに接ぎ木を成功されるのが難しいようです。穂木の品種を選ぶことも重要で、アスピリン・ローズのような強健で病気に強い品種がよさそうです。
 そうそう、タモラはうまくいっているのですが、上に上に伸びていき、なかなか横に枝を伸ばしてくれません。どうしたらいいのでしょう。玄関のタモラは横張で枝がいっぱい出るんだけどなあ...
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水曜日, 5月 20, 2009

とげとげのピンク・グルーテンドルスト

  一見カーネーションのようにみえるこのバラは、ハイブリッド・ルゴサのピンク・グルーテンドルストです。ハマナスの交配種なのですが、実もつくこともなく、香りもなく、ぜんぜんハマナスとは似ていません。しかし、トゲトゲの枝をみるとハマナスと同じかそれ以上の凄さにびっくりすることでしょう。
  ほんとうにカーネーションのような花が房咲きになり、一期咲きではなくなんどか返り咲くので、おもわずかわいいと思うのですが、実際のところはすごいトゲトゲの枝で、これは育てられないと思うに違いありません。
 性質は強健で病気にはたいへん強い品種です。枝は直立しますが、いっぱい枝が出るのでなんとなく横に広がっていってしまいます。このトゲトゲが横に出しゃばるとまた厄介なのですが、こんもり広がる感じなので、雰囲気はいいです。
  病気には強いのですが、ハダニがつきやすいのは確かで、すでにハダニが発生しています。今年は雨がすくないせいかハダニの発生が早いような気がしています。水でこまめに流してやれば、退治できるのですが、ハダニもなかなかしぶとくて、流れ残ったものが、またいつのまにか増えています。そろそろ薬剤を散布する必要があるかなと思い始めているところです。
  病気に強いといれば、実はこのピンク・グルーテンドルスト、鉢苗で購入したのですが、植えかえようとしたらまず癌腫発見。こりゃダメだ。はずれをつかまされたと思ったのですが、まあいいやとばかり癌腫をカッターでえぐって、植えておいたらいつのまにか、癌腫は再発生しなくなっていました。癌腫ってけっこう治るのね。樹勢強くなってくると案外癌腫は再発しなくなることが多いようです。気がつくと癌腫から復活しているものがけっこうあったりします。
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火曜日, 5月 19, 2009

ベビー・ロマンチカのコロコロパワー

  コロコロの花をいっぱいつけているのはベビー・ロマンチカです。メイアンのバラだと思えば、雰囲気はなんとなくピエールド・ロンサールっぽい感じです。今年はほんとうにつぼみのつきがよくて、とにかくコロコロいっぱい咲いています。よくもこんな小さな株にこれだけ花がつくなと思うほど、つぼみがつきました。
  つぼみには、さっと開花する品種と、なかなか開かない品種があります。だいたい花びらが多い品種はなかなか開いてくれません。粉粧楼やスヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾンのように花びらが薄く幾重に重なる花は、開いてしまう前に外側が痛んできてしまって、ボールになってしまうこともあるわけです。オールド・ローズは開きにくいかといればそうでもなくて、花びらが多く薄くてもジャック・カルチェやコンテ・ドゥ・シャンボール、ルィーズ・オディエなどは雨に濡れてもちゃんと開くわけで、なにか違いがあるような気もします。
  モダン・ローズのつぼみはさっと開くかというとそうでもなくて、同じメイアンのミミ・エデンやオーギュスト・ルノアールなどはなかなか開いてくれません。ミミ・エデンは開かないうちにどんどんうどんこ病に侵されていって、開いたころにぜんぜんきれいでなくなっていたりでなかなかうまく咲かせられません。ルノアールも今年はいっぱいつぼみがついていますが、はたしてちゃんと開ききるか、難しいところです。
  さて、このベビー・ロマンチカはどうかというと、ミミ・エデンあたりと比べれば各段に開花パワーがあって、花びらが多いわりにはしっかりと開いてくれます。開花はどちらかというと遅いほうなので心配していたのですが、コロコロパワーななかなかです。
 ただ、これくらい花がつくと、株の疲労ははげしく、花が終わったあとなかなか株を成長させられません。花が終わってから肥料をやるのではなくて、花がついているうちに肥料をやっておかないと間に合わないのかもしれません。
 なかなかかわしい、いい品種だと思います。
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月曜日, 5月 18, 2009

復活のコーヒー・オベーション

  コーヒー・オベーションが復活しております。ミニバラとして人気の高いコーヒー・オベーション。花つき抜群、病気にもかかりにくいのですが、本には弱いと書いてあったりします。実は暑さには弱く、枝が枯れ込みやすいという欠点があります。他のミニバラも同じような感じではあったのですが、昨年の夏の暑さで枝がほとんど枯れてしまい、秋は復活しきれないでいたのでした。
  枝は他のミニバラと違って太く、一見しっかりしているように見えるのですが、この太い枝が枯れ込みやすいという欠点をもっているようです。暑さや水分不足になると、先からではなく根元から枯れ込んでしまいます。
 そんな状況でも花をつけようと頑張るので、夏が終わった後はボロボロの状態で、枯れた枝を切ったら、横に伸びる枝1本だけになってしまっていました。
  こりゃダメかもねと思ったのですが、春先、日のあたる穏やかな場所で大事にしておいたら、株元からシュートが出てきて、気がつくとちゃんと復活していたということなのです。
 ほかにも、リトル・アーチスト、レッド・シンフォニーは暑さからの復活組です。枯れてしまったものもあるのですが、挿し木苗はやはり根がくじけてしまってダメなのですが、接ぎ木苗は復活します。やはり根の強さが重要みたいです。
  ノイバラの根は夏の暑い時期に休眠するという性質が本に書いてあったような気がします。夏の休眠+暑さで枝は厳しい状況になるのですが、休眠なので復活するのでしょうか?どちらにしろ、春の復活は根のパワーが重要みたいです。
 コーヒー・オベーションは枝が太いけど、あまり伸びず、硬く充実するのに時間がかかります。傷がついたり切れ味の悪いハサミで切っておいたりすると、そこから枯れ込む可能性が大みたいです。花後のケアや夏のケアをしっかりしておくことが大事なようです。花がいっぱいつきますし、花もちもすごくいいので、強いと勘違いしがちなのですが、生育力という面ではややバランスの悪さがあるようです。
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日曜日, 5月 17, 2009

季節が合いませんが、ホットココア

  雨が久し振りに降りまして、雨にぬれた花を撮っております。パチパチに晴れた日に映える花もありますが、バラの花は曇りや雨の日がきれいだったりします。あまりコントラスト強いと色がとんでしまうんですよね。
 名前がホットココアであまり今の季節には合いませんが、オレンジというか茶色がすこし入った赤があざやかで、庭でもひときわ目立っております。
  ホットココアはアメリカ、ウィークスのバラです。センチメンタルもウィークスしたが、基本的に元気に成長します。シュートの発生も多く、ちょっと広いスペースがあったらかなり大株に育てられるのではないかと思います。
 このホットココアはフロリバンダですが、横張にはなりません。かなり直立性です。まだ、株が新しいせいかもしれませんが。上に上に伸びて、上部に房咲きになるというパターンです。まあ、今年は成長がいいので、そのような形になっているのかもしれまえん。そういえば、グラハム・トーマスが今年はやけに上に上に伸びてしまって、ぜんぜん花が見せません。
  こういうパターンになる場合は、やはりうまく伸びる枝をピンチして、横に伸びるようにしてあげなければいけないのでしょうか?数が増えるとこれはけっこう面倒です。どうしたらいいんでしょう。
 今年は3月の気候がよかったせいか枝がよく伸びて、近年まれなつぼみつのつきのよさです。おかげで雨が降ると花が重くなって、場合によっては枝が折れてしまったりで、なかなか難しいなあと思うことが多いです。
  この写真は昨日の写真なのですが、今日はさらに雨がひどくて悲惨な状況になっています。風で鉢は倒れるし、花びらは散りまくり、伸びた先に花をつけているホットココアも今日は耐え切れず転倒。スタンダードの鉢のアスピリンローズやミミエデンも大転倒。朝庭をみたらゴジラが踏み荒らしたのかと思うほどでした。
 さら、春のバラも終盤戦。2番花のためにいろいろ気を使わないといけない時期に入ってきました。
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