土曜日, 5月 16, 2009

レオナルド・ダ・ヴィンチがはじまりました

  早咲き組はそろそろ終盤戦ではなびらを散らしているのですが、遅咲き組はこれからが本番というところです。それでは、遅咲き組の代表ということで、レオナルド・ダ・ヴィンチです。
 レオナルド・ダ・ヴィンチはメイアンのロマンチカ・シリーズの代表選手で、たぶんシリーズの中ではピエール・ドゥ・ロンサールの次に有名?ではないかと思います。ロマンチカ・シリーズにはほかに、オーギュスト・ルノアール、ギィ・ドゥ・モーパッサンあたりが我が家にはあります。ピエール・ドゥ・ロンサール以外は遅咲き組です。
  ロマンチカ・シリーズはメイアンのオールド・ファッションなバラなのですが、デビッド・オースチンのイングリッシュ・ローズとは花の性質が全く異なります。香りを楽しみやわらかな花びらの雰囲気を一瞬楽しみたいなら間違いなくオースチンのバラです。ロマンチカ・シリーズのバラはどちらかというと、房咲きで一面を満たしてくれる雰囲気を楽しむバラだと思います。
  このレオナルド・ダ・ヴィンチやギィ・ドゥ・モーパッサンはどちらも花びらは多く、アンティークな雰囲気なのですが、花びらが厚く、形がしっかりしています。風が吹いてもひらひらするようなことはありません。香りもあまりなく、悪い言い方をすればやさしさに欠ける感じもします。
 しかし、おかげで花びらが痛まないし花形を保ったまま長く咲いてくれます。結果、房咲きで花いっぱいの情景をつくってくれるわけなのです。
  このレオナルド・ダ・ヴィンチなどは1輪1輪も抜群にきれいですし、小さめのつるバラとして玄関の横をかざるにはたいへんすぐれていると思います。最初のころは、ちょっと弱くて成長に時間がかかったのですが、シュートもそれほど長くならないし、簡単な剪定と誘引できれいに咲かせることができるのでおすすめのバラです。
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木曜日, 5月 14, 2009

センチメンタルのタイミング

  きれなハンドペイントのセンチメンタルです。今年は大きめの花できれいに咲いてくれています。実はもう1週間以上前からきれいな花をつけてくれているのですが、写真を撮るタイミングが難しい。開いてしまうのが早くて、気がつくと開ききってしまったり、暑さでくじけて萎れてしまったりで、なかなかいい写真が撮れなかったのです。
  このセンチメンタルはアメリカのウィークスのバラ。フロリバンダですが横広がりではなく直立性です。ぐんぐん枝が伸びるので、地植えにしていたら1.5m以上になるのではないかと思います。シュートも出やすく、花の繊細さと若干雰囲気が違う感じです。でも、元気で上部なことはいいことです。
  ハンドペイントのバラとしては、赤と白のコントラストがはっきりしており、庭でもよく目立ちます。赤のストライプは細めで、白の部分のほうが多いので、繊細な感じですが、たいへん明るい雰囲気です。オールドローズのバリエガータ・ボローニャなどの渋く重厚な感じとは違います。
  直立性が強いので、もう少し枝が広がってくれるといいなあと思いますが、鉢植えで置く場所が限られているところではなかなかいいのではないかと思います。
 ハンドペイントのバラではデルバールの画家シリーズがありますが、値段が高いですよね。その点、このセンチメンタルは安く手に入ります。実際、おすすめ品種です。
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火曜日, 5月 12, 2009

ミニだけどきれいです。チュチュ・オプティマ

  ふつうにどこにでも売っているミニバラですが、きれいに咲いています。チュチュ・オプティマです。ミニですが、すこし大きめに育ってくれて、見栄えがします。
 例年はもうすこし早く咲くのですが、今年は遅めで他のバラといっしょに咲いています。ミニバラなのですが丈夫で病気になりにくいので、毎年きれいな花をみることができます。ミニバラはだいたいうどんこ病に弱く、つぼみはたくさんついてもそれがそのまま咲いてくれることがないのですが、このチュチュ・オプティマは本当にチュチュのように開いてくれます。
  ただ、今の時期のミニバラはあまり見栄えがしません。まわりに、ピエール・ドゥ・ロンサールやコンテ・ドゥ・シャンボールが咲き乱れているところでは、どんなきれいなミニバラでも目立てません。やはり春の初めとか、秋も深まったころ咲いてくれないとミニバラの価値はないようです。
  じつは、このチュチュ・オプティマをスタンダード仕立てにしようとしたのですが、残念ながら枯れてしまいました。なんか、スタンダードによさそうな品種なのですが、ミニの接ぎ木はうまくいかないようです。現在でもすでにそれなりの大きさになってきたのですが、さらに大株に育てあげるともっといい感じになるのかもしれません。でもミニはミニですので難しいでしょう。
  まあとにかくきれいに咲いてくれているので、玄関においてあります。まだ玄関はそれほど華やかな雰囲気ではないので、それなりに目立ってくれています。写真もきれいに写ってくれているので、紹介しました。
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月曜日, 5月 11, 2009

コンテ・ドゥ・シャンボールは枝が細いのよね

  ポートランドローズのコンテ・ドゥ・シャンボールです。昨年まではいまいち元気がなくて、雰囲気はチャイナみたいだったのですが、今年はつぼみも最初から大きく、きれいな花をつけてくれてます。
 おなじポートランドローズとしてはジャック・カルチェがありますが、コンテ・ドゥ・シャンボールのほうが普通のバラです。何が普通かといえば、花首の長さが普通ということです。ジャック・カルチェは花首が短く、場合によっては葉と花がぶつかってしまって、うまく咲ききれない場合があったりします。その点、コンテ・ドゥ・シャンボールは普通に咲いてくれます。
  でもコンテ・ドゥ・シャンボールは枝が細くて、なかなか主幹も太くなってくれません。ちょっと雨が降った程度で倒れてしまいます。これはいけません。花は立派なので、当然ですが枝はしなって花はうつむいてしまいます。どうにかならないものでしょうか?写真のとおり、ほんとうにきれいな花をつけてくれるのですが、なかなか目立たないのです。
  実はイングリッシュローズのガートルード・ジェキルの交配親はこのコンテ・ドゥ・シャンボールのです。確かに葉の雰囲気はたいへんよく似ていますし、枝が細いことも同じです。花つきがいいのも、香りがいいことも、ガートルード・ジェキルにしっかり受け継がれている気がします。
 となると、この枝の細いコンテ・ドゥ・シャンボールも壁に誘引したりするのがいいのでしょうか?アーチの南側にフェリシアを植えて、アーチをにぎやかにしようと思ったのですが、肝心のフェリシアは育たず、もう今にも枯れそうな状態。フェリシアの代わりに、このコンテ・ドゥ・シャンボールを地植えにしてみようかと考えています。
  アーチ飾れるほど成長しないのでないかという心配はあるのですが、うまく誘引して上に伸ばせばアーチの上まで伸びるような気がします。上のほうにはつるメヌエットもありますし、下だけでもいいかなと思ったりしています。小さいアーチって案外難しいんですよね。
 まあ、コンテ・ドゥ・シャンボール、かなり優雅で素敵なバラです。もっと目立つようにしてあげたいなと思いますよね。
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日曜日, 5月 10, 2009

つるじゃなかったはずなのにと毎年思うのです。

  つるスヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾンです。これは新苗で購入しました。買った苗には「つる」とは書いてありませんでした。スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾンはブルボン・ローズなのですが四季咲き性があり、あまり大きくならないバラなのです。薄い花びらが幾重にも重なる、まさにオールド・ローズという感じのバラで、鉢に植えて雨が当たらないように、うどんこ病にならないようにと、大切に育てるバラなのです。
  ところが、これが「つる」になってしまうと「大切に」ということができなくなってしまいます。大きさは4m以上伸びるようになりますし四季咲き性もなくなり一期咲きになってしまいます。当然鉢植えはできないし、雨にかからないようにすることもできません。うどんこ病も防除できません。
 最初に植えたときはなぜこんなに伸びるのという感じでぐいぐい伸びていきました。本来そんな成長をするはずではなかったので、そのまま植えておけなくなり、ひっこしをしました。しかし引っ越しに失敗。ほとんどの枝が水分不足で枯れてしまい瀕死の状態になってしまいました。
  そのままではまずいので、おもいっきり剪定して30cmぐらいにし、鉢に移しました。その年は復活はしなかったのですが、だんだん蘇ってきました。それでやっと昨年初めての花をみることができたのです。昨年は枝が3mぐらい伸びたのを、すこし短めに剪定しオベリスク風に巻きつけて1.5mぐらいにまとめました。
 つるでなかったらこんな苦労もしないだろうし、さらに四季咲きなはず。「つる」の表記は忘れてほしくなかったと毎年思います。
  とかなんとかいいながらも、今年はけっこう多くの花をつけています。つぼみはなかなか開かずちょっと雨に濡れればボールになりそうですし、うどんこ病にもかなり弱い。こんなつるバラあるかよってぐらい病弱品種です。しかし、それでも咲けば香りはいいし、ティッシュペーパーより薄いふわふわの花は、オールドローズってこれだよねって思わせてくれます。
 ああ、つるじゃなかったらといつも思うのです。
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