土曜日, 5月 26, 2007

タモラはまだ咲いてくれています

一番花も終わりという雰囲気になってきてちょっとさみしい。花の咲き始めは眺めているだけでいいし、何もしなくていいのだが、花の終わりは一生懸命花がらをとらないと庭は散った花びらだらけになってしまう。
 花びらが落ちないで枯れるバラ、すこしづつ花びらを散らすバラ、一気にバサっと花びらを落とすバラ、いろいろある。花びらが多い品種はどさっと一気に花びらがおちるものが多い。イングリッシュローズのタモラはバサっと落ちる代表的な品種である。まあ、バサっと系の第1は間違いなくチャイコフスキーだと思うが、タモラがたぶん2番だと思う。
 バサっと系は、枯れてだんだん汚くなっていくという時間がない。それはある意味いさぎよくていい。まあ、桜のような感じですが、桜のようにはらはらという時間さえない。花びらの数が多いので、花の下に山のように花びらがつもるという感じになる。それはそのままにしておくとけっしてきれいではない。花はびらは花にとどまるべきか、散るべきか、難しいところである。
 バサっと系の逆がいつまでも残る系である。花びらは最後まで絶対に散らない。典型はオレンジメイアンディナ、退色しても、カビが生えてもなかなか散らない。散るのではなく花そのものが落ちて終わる。ミニバラにはそういうのがある。花びらが散らないのである。つるミセス・ピエール・S・デュポンも花びらが散らない。花もちは悪いが、散りもしない。これもすぐきたなくなるので、しっかり花がらとってあげないときれいじゃない。まあ、花びらが山のように落ちるよりはこのようがいいような気がする。
 さてタモラの話に戻そう。タモラに似た花にアンブリッジ・ローズがあり、そちらのほうがどちらかというと評価が高い。しかし、タモラもなかなかいい。香りもクセの少ないミルラ香で感じがいい。花びらはアンブリッジ・ローズのほうが多そうだが、開いていく感じはタモラもなかなかである。あまり目にしない品種だとは思うが、私は好きなバラである。
Posted by Picasa

金曜日, 5月 25, 2007

ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコが少し遅れて

 ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコが少し遅れて咲いてくれています。他のバラはもうだいたい一番花が終わったところですが、この花はもうすこし咲いてくれそうです。
日が当たると花びらの縁が赤くなっていきます。咲き始めのピンク色がだんだん濃い赤に変わっていくところがきれいです。
今年はちょっと花数が少なく、その分大きめの花が咲いてくれているような気がします。生育は良好で病気にもなっていないのですが、つぼみの付き具合は遅く少なめだったのでどうしたのかなと思っていましたが、きれいな花はついてくれてまずまずといったところです。いったいどうしたんでしょうね。
 もしかすると肥料の具合かもしれません。いつもは骨粉を十分に与えていたのですが、たまたま無かったので、特に与えていなかった気がします。それあたりが花つきに影響しているのでしょうか?
 まあ窒素肥料は十分なようで、その分株はしっかり充実した気がします。横張りなので場所とりなのですが、花は全体についてくれて、バランスよく花をつけてくれるのがうれいしいです。となりにあるお姫様のプリンス・ドゥ・モナコはもう終わってしまっているのがちょっと残念です。
Posted by Picasa

水曜日, 5月 23, 2007

ゐぶちゃんのシャルル・ドゥ・ミル

 オールドローズらしいオールドローズのシャルル・ドゥ・ミルです。今年は、たいへんきれいに咲いてくれました。
今は無きホームセンター・ヒライで何気なく買ってきて、適当に植えたらどんどん育ってしまって通路を塞いでしまうことになり、一昨年の秋に現在の場所、南東のホルトの木の向こう側に引越しました。昨年は根の成長がよくなかったのか、花付きはいまいちで、なおかつ忘れられていたのですが、今年はいっぱいつぼみをつけてきれいに咲いてくれています。
 春一期咲きで、遅咲きの部類に入ります。ガリカとかアルバは一般に春の成長は遅めで、他が元気よく伸びてきていても地味に新芽を出し始めているといった感じです。ですので、まわりが花いっぱいになってもまだやっとつぼみが膨らみはじめるくらいです。ということで、結論は目立ちにくいというわけです。
 しかし、花はきれいなクォーターロゼット咲きで、香りも強くも弱くもなくダマスクの香りが漂います。花びらがクシャクチャという感じではなく、不規則にくるくる巻くような感じになります。花だけでなく葉も素敵です。いかにもオールドローズという感じの厚めで葉脈がしっかりした葉は、濃い目の花の色と合います。ナチュラルガーデンを目指す方には超おすすめじゃないでしょうか?
 そんなきれいなバラなので、長女のゐぶきが自分のバラだと主張していて、ゐぶちゃんのシャルル・ドゥ・ミルということになっています。木の陰になるようなところではなくて、もっと目立つところに植えてあげたいのですが、春一期咲きで、横に茂るのでなかなかいい場所がみつからなかったのです。場所が十分にとれれば、たいへん目立つと思います。いいバラですよ。ほんと...
Posted by Picasa

火曜日, 5月 22, 2007

ピエール・ドゥ・ロンサールはいずこに

我が家では2代目のピエール・ドゥ・ロンサールです。ちなみに1代目は癌種病にやられてしまいましたが、挿し木で生き残って花をつけてくれています。
 以前はなかなかピエール・ドゥ・ロンサールの苗は見つからなかったのですが、いまやどこにでも売っています。ただ疑問なのは、あんなたくさんのピエール・ドゥ・ロンサールの苗はいったいどこにいってしまうのでしょうか?今や園芸店やホームセンターでピエール・ドゥ・ロンサールの苗はいっぱい売られ、どんどん売れていっているようです。しかし、私は世間でピエール・ドゥ・ロンサールを見ることはほとんどありません。簡単に3mには成長するピエール・ドゥ・ロンサールです。道を歩いていて目立たないはずはない。
 つるバラでも、カクテルやアンジェラなどは見ることがある。しかし、ピエール・ドゥ・ロンサールをみることはほとんどない。もしかして、つるバラとは知らずに育てているのだろうか?確かにピエール・ドゥ・ロンサールは小さく仕立てても花はちゃんとついてくれる。一代目の生き残り挿し木はわずか20cmぐらいしかないが咲いてくれている。
さて、世間のピエールはどうなってしまっているのだろうか?
Posted by Picasa

月曜日, 5月 21, 2007

レッド・ムーンはじゃがいもじゃない

 このバラ一鉢398円ぐらいで買った気がする。3年前の春である。ラベルには「ミニバラ・レッドムーン」と書かれていた。花がついていて、枝も伸びていたので、普通のミニバラではなく、ほふく性のつるバラだとは思った。
当然買って帰って品種を調べたわけだが、レッドムーンという名前で検索しても出てきたのはじゃがいもの品種でバラじゃない。今度はバラというキーワードを入れて検索してみる。ハイブリッドティーにレッドムーンという品種があるようで、最初はそれが出てきた。さらに検索をしてやっと発見。どうもタキイ種苗の品種らしい。
 ちなみにじゃがいもは赤いさつまいも色のじゃがいもで、ハイブリッドティーのレッドムーンはサカタのタネらしい。紛らわしい同じような品種名をつけないで欲しい。
それは仕方ないとして、このバラはどんなバラかというと、3cmぐらいの一重で赤い花がさくランブラーです。葉はきれいな照り葉なので、素直にテリハノイバラの交配種だと思われます。色は真赤な色をしていて多花性、さらに繰り返し咲きです。さらにさらに赤くちょっと細長いローズヒップが楽しめます。
花がいっぱい咲きますので花がらの処分が大変ですが、けっこう長くさいてくれますし、トゲが鋭い点を除けばたいへん優秀なバラといえます。
 一応葉は小さくミニバラのようなのですが、シュートは元気に伸びて、左右2mぐらいは広がる雰囲気です。ただそもそもランブラーでほふく性なので、上に向かってシュートが伸びるわけではありません。適当に剪定しておけばそれなりに花をつけてくれます。病気にもかなり強い品種です。チュウレンジハバチぐらいに気をつけておけばいいんじゃないかと思います。たぶん我が家では最強のバラでしょう。
Posted by Picasa

謎のオールド、ケンブリッジ・キャッスル

 春のバラ庭も終盤戦にはいってきました。とはいえまだまだいっぱい咲いているのですが、仕事のメインが花柄切りと散った花びら集めになってきています。
きれいなバラほど花が散ってしまうとそのかたづけはたいへんなもので、花びらが多いのはへたに散らせてしまうとたいへんです。このケンブリッジ・キャッスルなんかはまだ散りそうもないふりをしていきなり散ってくれます。まあ、はなびらの大きさはそれなりに大きいのでそれほど集めるのはたいへんではないのですが、小さな薄い花びらが数多くあるオールド・ローズ(ジャック・カルチェ、ルィーズ・オディエなど)は散らせてしまうとほんとうにたいへんです。
 ところで、このケンブリッジ・キャッスルというバラ、どう見てもオールド・ローズじゃありません。オールド・ローズといって売っていましたが、枝ぶりも花のゴージャスさもオールド・ローズのそれではありません。このバラ以外に、ダワー・ブリッジ、セレブ、ナッティング・ハムズブライトは海賊版ERとの噂が以前からあります。出所は7,8年前の国華園らしいのすが、どれもERにそっくりの品種があります。
タワー・ブリッジはメイヤー・オブ・キャスターブリッジ、セレブはゴールデン・セレブレーション、ナッティング・ハムズブライトはグラハム・トーマス、そしてケンブリッジ・キャッスルはオセロとそっくりだそうです。確かにオセロと特徴あるつぼみの雰囲気がそっくりなのです(つぼみの写真が見つかったらまた...)。
しかし、オセロは実はどちらかというと花はそれほど大きくないようなのですが、ケンブリッジ・キャッスルの花はたいへん大きなディープカップとなります。そのあたりが違います。セレブもゴールデン・セレブレーションとは何かちょっと違っていました。
 まあERそれそのもではないにしろ、どうもERの系統と近いようではあります。DNAを調べたりするときっとわかるのでしょうが、そんなの誰もやらないでしょうね。
まあ、謎の品種なので育て方もわからなかったのですが、以前に書いていたようにオベリスクに誘引してつるバラのように育てたらいっぱい花がついてくれました。香りもよくゴージャスな花はそれなりに目立ってくれて庭を演出してくれました。
ERのようなやさしさは感じられませんが、それなりに素敵な花だと思います。
Posted by Picasa