土曜日, 5月 24, 2008

カフェ、細いのに...

  今日はひさしぶりの雨です。花の終わりの時期に雨降ると庭は散った花びらが散乱して、そりゃもう掃除がたいへんです。花びらが散る前に花柄を切ってしまえばいいのですが、なかなかタイミングが合わないものです。
 一方、花がきれいに見えるのも曇りや雨の日。派手な赤いバラは晴れた日はコントラストが強すぎていまいち味わいが出ません。しかし曇りや雨の日は、落ち着いた中に華やかさを演出してくれますし、微妙な色あいがひきたちます。
  微妙な色あいといれば、茶色やグレー系も曇りや雨の日がきれいに見えますし、写真にもきれいに写ります。ディスタント・ドラムスやカフェの微妙な色あいはなかなか素敵だと思います。
 写真はカフェです。昨年、早い時期に新苗を植えたものです。花つきがたいへんよく、細い枝でも大きな花をつけてくれます。
 晴れた日にはそれほど目立たないのですが、こんな曇りや雨の日はなぜか存在感が増します。色あいもあるのですが、株は小さいのに、大きめの花が房咲きになるのです。交配親はグレイ・パールだったりするので、弱いとおもいきやそうでもなさそうです。もっとも花つきがよすぎて、株がなかなか成長してくれません。暑い時期にはほとんど成長しないので、なかなか太ってくれないのです。きっと株がもうすこし充実してくるともっといい感じになると思うのですが、どうしたら幹を太らせることができるのか思案中といったところです。
 
  バラに限らずどんな植物にもいえるのですが、ただ花つきがいいだけではダメで、株の成長とのバランスが重要です。つるバラは枝の成長にパワーが注がれ、ブッシュは花が繰り返しつく代わりに株の成長は緩慢というわけです。したがって、花やつぼみがつきすぎると、成長する暇がないわけで、とんでもなく多くのつぼみがつくブラッシュ・ノアゼットなどはなかなか株が大きくなりません。そういう場合はいっぱい肥料をやって、成長期に一気に成長させるようにすればいいのかもしれません。
  カフェに話を戻しますが、小さくても細くてもそれなりに大きめのきれいな花をつけてくれます。秋にもきれいな花をつけてくれましたし、安く売っている品種としてはなかなかいけてるんじゃないかと思います。枝の細さのせいで、花が下のほうにいってしまうのが難点ですが、うまく育てれば楽しめる品種だと思います。
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金曜日, 5月 23, 2008

ベビー・ロマンティカ、新入りさんです

  新入りさんのベビー・ロマンティカです。切花用として人気がある品種のようです。ころころっとしたつぼみがころころっとしたままゆっくり開いていきます。たいへん花もちはよく、色も微妙に変化していく感じで毎日見たくなるようなバラです。
 一応鉢苗で購入して、最初から花がついていたので、残りのつぼみも咲かせてしまいましたが、株の充実度からいうとつぼみはとってしまったほうがよかったかもしれませんが、まあいいとしましょう。花が終わったら十分に肥料をやってあげましょう。
  ということでですが、もうこのベビー・ロマンティカの花も終わりです。せっかく写真をとったのでお披露目というところです。自分で育てて咲かせたわけではないので、いろいろ説明するところもありませんが、株の雰囲気としては、やはり切花品種であるアンティーク・レースに似ています。あまり大きくなりそうな雰囲気はありませんが、つぼみはいっぱいつきそうな感じがします。
  調べてみると一応大きさは80cmぐらいになるようなので、ミニバラというよりはパティオ・ローズという分類でしょうか?
 ロマンティカといえばメイアンのシリーズを思いつきますが、このベビー・ロマンティカもメイアンです。そう思えば咲き方がなんとなくピエール・ドゥ・ロンサールに似てないでもないというところです。これからが楽しみです。
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木曜日, 5月 22, 2008

紫燕飛舞はチャイナじゃないけれど

  今年は紫燕飛舞もきれいに咲いてくれています。紫燕飛舞はチャイナのようなのですが、どうもチャイナじゃないらしいです。どうも、出所はハンガリーでオイゲン E. マルリットという品種のようです。ブルボンに分類されているようです。まあ、四季咲き性があるので、かなりチャイナが入っている感じはしますが、花の華やかさや成長をみると確かにチャイナではない気がします。
  四季咲きはチャイナなのであたりまえのように思っていましたが、ブルボンだとすると四季咲きは貴重です。ブルボンで四季咲きというとスヴィニール・ドゥ・ラ・マルメゾンも四季咲きブルボンですが、ブルボンというよりはティーのような気もします。紫燕飛舞もティーだと言われれば納得いく気がします。
  チャイナにはしては花も大き目ですし、枝も成長もします。とはいえ、3mも4mも伸びたりはしないので、オベリスクに巻き付けたり、低めのフェンスに誘引するのがいいような気がします。枝は細めなので、花がさくと枝がたわんでしまうので、自立させるのは難しいと思います。
 実は紫燕飛舞は2箇所にあって、南側の庭の入り口と、北側の花壇なのですが、北側のものは実は挿し木です。実は挿し木のほうが元気だったりします。挿し木の成功率は高そうで、何も考えずに挿しておいてもしっかり発根しますし、その後の成長もなんら問題ありません。花つきは挿し木のほうがいいような気がします。
  紫燕飛舞はそれほど派手なバラではありませんが、いかにもオールドローズという雰囲気を持っています。それでいて四季咲きなのですから、利用価値は大きいと思います。それほど派手ではないと書きましたが、それはイングリッシュローズのような感じではないという意味で、色あいなど雰囲気を明るくする要素をもっています。香りもいいので、お勧めだと思います。挿しておけばつきますので、どこかで枝をもらってくるのがいいでしょうね。それが安いね。
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火曜日, 5月 20, 2008

アイスバーグもいい感じです

  咲き出しが今年は少し遅い気がしますが、今年はアイスバーグもいい感じです。1月になっても花をつけていたので、春はちょっとダメかなと思っていましたが、ぜんぜんそんことはありませんでした。おまけに、根元からシュートも出ていますし、ますます元気という感じです。
  我が家では玄関の一番目立つところにこのアイスバーグは植えてあります。我が家ではほんとうに古株になります。一番最初に買ったのがつるバラのホワイトストリーム、次につるディンティベスとこのアイスバーグを買いました。確実園のちゃんとした苗だったと思います。白いフロリバンダというだけで選んだ品種で、こんなにいいこちゃんだとは当時は全然知りませんでした。
 もっとも最初のころはそれほど元気というわけではなくて、年々充実して花も増えてきたという感じです。今はほんとうに1年中花をつけてくれます。
  アイスバーグはシュートを出しにくい品種と聞きますが、今年もしっかりシュートが出ています。根元もだいぶ太くなって、まさに充実という感じになってきました。
 今年はつぼみのつき方が遅い感じで、やはりちょっとパワーを失ったかと思いましたが、気がつけばいっぱいつぼみがついています。まあ、それほど花もちがいい品種ではないので、これらも一気に咲いてすぐ散ってしまうのでしょうが、とにかく今は花盛り状態です。
  このアイスバーグに勝る品種は考えると、グラハム・トーマスが花の数では勝るかも知れません。よく考えてみれば、グラハム・トーマスはアイスバーグの交配種で、イングリッシュローズのベースになっている品種なのです。それを考えるとさらに恐るべしです。アイスバーグの元はなんだろうとさらに調べてみたくなります。Robin HoodとVirgoと書いてあるのですが、どちらも知りません。ちょっと興味があります。
 ネットで調べてみたところ、Virgoは白のハイブリッドティー、アイスバーグよりも真面目?で清楚な白のバラのようです。さて、もう片方のRobin Hoodですが、なかなか写真を発見できませんでしたが、ちょっと根性入れて調べたら発見。なんとピンク色の小輪の花。花びらは多くありません。半八重の花でした。ピンク・アイスバーグというのもあるので、なんとなく納得です。
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ハキリバチにやられる花

  レオナルド・ダ・ヴィンチが咲き始めました。ちょっと遅咲きなんですね。ほかのバラが終盤戦に入るころ咲きだします。一般的にメイアンのバラは遅咲きのような気がします。ギィ・ドゥ・モーパッサンやオウギュスト・ルノアールなどもこれからだし、王子様モナコもお姫様モナコもこれからです。まあ、そういうのも大切です。全部一気に終わってしまうとさみしいですからね。そうそう、一気といえば一期咲きのオールドローズ、シャルル・ドゥ・ミルやゲニギン・フォン・デンマークはこれからです。
  レオナルド・ダ・ビンチはほんとうに優秀なつるバラです。本来はフロリバンダになるようですが、日本だとシュートを長く伸ばすのでつるバラ扱いになるようです。だから四季咲きかというとそうではなく、秋は咲きません。返り咲きはしますのでこれからちょっとの間花を見続けることができます。
 レオナルド・ダ・ビンチはアンティーク調のバラで一見オールドローズ風なのですが、花びらは厚く、実物を見ればモダンローズであることがよくわかります。色も鮮やかなローズ色で、曇りの日でも映えます。
  ところで写真を見てなんか変だと思いませんか?そうなんです。外側の花びらが欠けているんです。犯人はハキリバチです。ハキリバチは本来は葉を切るのですが、なぜかレオナルド・ダ・ヴィンチは花が切られるのです。昨年もそうだったかというとそうではなく、今年からなのです。せっかくの花が台無しです。ハキリバチはなかなか退治できないんですよね。葉をもって飛んでいたりしますが、殺虫剤ではどうにもならないのです。
  ハキリバチ葉を赤ちゃんの寝床にするようで、食べたりはしないのです。ですから殺虫剤は効かないのです。巣を探すのがいいようです。一箇所既に巣は発見しています。昨年と同じインターフォンの下に入り口があるのです。テープでふたをしておけば入れなくなるのでOKです。それにしてもハキリバチはもうちょっと地味に活動してほしいものです。
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月曜日, 5月 19, 2008

ミスティー・パープルですが...

  昨年の冬植えたミスティー・パープルが咲いています。まだ株が充実していないので、枝も花もまとまりがよくありません。枝が細めなのでどうしても花の重さで枝が倒れてしまいます。オベリスクやポールに沿わせたほうがいいのかもしれません。
  紫の園と同じように、紫なのですが黄色味がわずかにあるために実際はかなり青くというか水色を感じさせます。純粋に写真をとると名前のとおりパープルなのですが、かなり青く感じられます。色は対比で感じることが多いので、単純なモノトーンよりもわずかでもグラデーションがかかっていたり、全く違う色が入っていたりするとたいへん鮮やかに感じるものです。紫のバラだとシャルル・ドゥ・ゴールがありますが、これは青というよりは紫を強く感じます。やはり葉の色やらなんやらで赤色を強く感じる要素があるのでしょう。
  この花ですが、それほど花びらは多くはありません。ただ、フリルが入った感じでひらひらっとしているので、花びらが豊かにあるように見えます。花もちも悪くはありません。ただ、風が強かったりすると痛みやすいので、ずっときれいなままというわけにはいかないようです。
 まずは最初のシーズンですのでこんなもんでしょう。秋はもうちょっときれいな花をつけてくれるかもしれません。ただ、暑さには弱そうです。
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日曜日, 5月 18, 2008

存在感あるつるディンティベスももう終わりです

  いつも一番最初に咲き始めるつるディンティベスですが、第1弾はもうすぐ終わりです。ディンティベスは一重のバラですが存在感のあるバラです。つるディンティベスは特に花が大きく房咲きになるので、庭ではたいへん目立ちます。
 よこにピエール・ドゥ・ロンサールが植えてあるのですが、あの存在感のあるピエール・ドゥ・ロンサールよりつるディンティベスのほうが目立ってしまうのです。花のボリュームは当然ピエールなのですが、やや紫がかった鮮やかピンク、あやしい雰囲気のしべ、ゴージャスだがやさしい色あいのピエールでは、その独特な色の雰囲気に負けてしまうのです。花びらが多ければ華やかというわけではないんですね。
  このつるディンティベス、生育力は旺盛でシュートをぐんぐん伸ばします。枝は比較的老化が早いのですが、新しいシュートは確実に出てくるので、計画的に更新していけば毎年満開の花をみることができるでしょう。
 まあ生育力は旺盛でいいのですが、うどんこ病に弱いというのが困り物です。いくら薬剤を散布してもちょっと気を抜けばうどんこ病が蔓延してしまいます。うどんこ病感染に弱いんですね。やわらかい枝や葉をぐんぐん伸ばすのが感染に弱い原因でしょう。我が家は風が強く、風によって枝や葉が痛みやすいのです。風によって弱った部分じ感染し、蔓延してしまうんです。
  また大きくなりすぎるのも難点です。十分な面積があればいいのですが、限られた壁面ですとすぐに場所がなくなってしまいます。まあ強く剪定をしても咲くには咲くと思うのですが、それでもぐんぐん成長するのでコンパクトにまとめるのは難しい品種です。
 とはいえ、香りもいいし味わいのある品種だと思います。いかにもアーリーモダンローズという雰囲気もいいです。
 そのつるディンティベスも第1弾は終わりです。花もちは決してよくなくせいぜい3日程度、一気に咲いて一気に散っていきます。返り咲きはすこしだけなので、この雰囲気はまた来年ということになります。
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アルキミストも満開

  アルキミストが今年もきれいに咲いてくれています。一期咲きですが花つきはたいへんよく北側で日当たりが悪いことなど一切関係なく生育してくれます。
 昨年は根元からのベイサルシュートは出なかったのですが、今年はすこし強く剪定をしていたら、立派なシュートも伸びてくれています。肥料もまったくやっていないのですが、たいへん元気生育力抜群です。
  アルキミストは原種のロサ・エグランテリアの交配種で、枝の伸び方や葉の茂り方は原種に近く自然な雰囲気でのびのびと生育します。分類からいくとモダンシュラブになっておりつるバラではないのですが、つるバラのように扱うのが一般的なようです。南側に植えたらどんなに大きくなるのでしょうか?想像がつきません。北側がでも育つというレベルではなく、北側がちょうどいいという品種だと思います。
  花は最初は普通の高芯咲きのように咲き始めますが、どんどん花びらが広がっていきロゼッタ咲きになっていきます。色も最初は濃いオレンジ色なのですが、花びらが広がるとともに薄い紫が入ってきてピンク色に変化していきます。まさにアルキミスト(錬金術師)という感じです。
 北側のほうがちょうどいいと書きましたが、色の具合も半日陰がちょうどいいと思います。強さと繊細さが同居した不思議な花です。
  病気には強いバラです。うどんこ病になることもありますが、株全体に蔓延することはありません。黒点病になることはほとんどありません。気をつけなくてはいけないのはどちらかという虫ですかね。どうもコナジラミが大好きなようで、気がつくとコナジラミがいっぱい近くを飛んでいます。コナジラミはうっとうしいので、どうにかならないかなと思っています。
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