土曜日, 5月 14, 2011

アブラハムには7人の子

  今年はアブラハム・ダービーがいっぱいつぼみをつけてくれて、この暖かさで一気に開花しました。一気に咲かなくてもいいのに、一気に咲いてしまって、この前の雨の暑さ、今日も暑かったので一気にダメになってしまいました。
  アブラハム・ダービーはイングリッシュ・ローズらしくたいへんきれいなのですが、雨と暑さにはめっぽう弱く、花持ちは最悪です。これがもう少し花持ちがよかったら、おもいっきり豪華さ素敵なのですが、そうはいかないんですよね。
 イングリッシュロールは写真に撮ると本物以上にきれいに撮れてすばらしく、最高にきれいだと思うのですが、やはり日本の気候には合わないようです。
  花びらが薄いために雨にはめっぽう弱い。暑さにも弱い。気温が上がって風が強かったりすると、ほんとうに短時間に花びらが劣化してしまいます。ウィリアム・シェークスピア2000あたりは、それでも頑張って花びらが散るまで持ちますが、アブラハム・ダービーは散るまでもちません。パットオースチンもうひらひらできれいなのですが、暑さには強くありません。
 もう少し気温が低かったらよかったのですが、25℃を超えるとダメですね。4月のうちに咲いてくれればよかったのですが、今年咲き出しが遅くて、どうもよくないようです。
  イングリッシュローズの悪口をもう1つ書いておきましょう。イングリッシュローズは樹勢も強くて、病気にも強いというイメージがありますが、ベイサルシュートが出てくれないのです。株が若い時にしっかり充実させておかないと、なかなか下からはシュートが出てくれません。
 花はしっかり咲くのですが、それが株を充実させる時間を与えないようなのです。これも日本の気候によるところがあるのではないでしょうか?花がつきすぎるような気がするのです。
 イングリッシュローズを高温多湿な環境うまく育てる技はなものでしょうか?
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水曜日, 5月 11, 2011

自家製タモラスタンダード開花

  自家製のタモラスタンダードの第1号開花です。近所のしげみのノイバラの切ってきて、挿し木にして、それに接ぎ木をして仕立てたスタンダードです。
ほとんど実験的に接いだ第1号スタンダードでもあるのですが、今年はきれいな花をつけてくれています。タモラを選んだのは、いっぱい枝が茂るから、うまく広がってくれていいだろうと思ったのですが、花は上向きに咲くので、きれいに丸く広がるスタンダードにはなりそうにありません。
しかし、枝は細いので花がつくと、自分お重さでうまく横をむいてはくれるようです。もっともそれほど丈夫ではないので、風と雨には弱そうです。今日あたり雨がガンガン降ったのですが、実際重さでかなりバランスが悪くなっています。
  スタンダードはやはり台木が重要な気がします。本には、とげなしノイバラを使うと書いてありますが、しっかり太く成長するものを台木にしなくてはいけません。
ノイバラにもいろいろ種類があるというか、雑種だからいろいろな性質のものが自然交配されているようです。グングン伸びても、その後は太くならない枝もあります。また、太くなっていく時に外側の樹皮の部分ががボロボロになって崩れていくものもあります。すごしづつ樹皮が割れて、固く充実してものはいいのですが、そうならないものは早く老化していくようで、スタンダードの台木には向かないようです。

 とりあえず接ぎ木は1年台木を育てればできるのですが、やはり太く充実させるには2年以上育てたものがいいようです。接いでからの台木の成長はどうしても遅くなるわけで、その間に台木が老化して成長が止まって太くならなくなってしまうような気がします。上部の株が十分に充実して養分を下の下ろしてくれるようになるには時間がかかるわけで、そのような状況になったときにはもう台木はなかなか太れないようです。まあ、これも品種によるのでしょう。
 このタモラは接いでから3年目です。1年目はあまり成長できずひょろひょろ状態。2年目は春の芽吹きが悪く、かろうじて花が咲いたという程度でした。今年もダメなんだろうと思っていたのですが、秋にそれなりに枝が育ってくれて、冬の間葉を落とささいでおいておいたら、春から結構順調に成長してくれました。おかげさまで、今年はけっこう立派なつぼみがついています。でも、やはり台木は太くなれないようです。スタンダードはおもったより難しいですね。また、水分を上げるのにパワーが必要なので、積極的に水をやることが重要な気がします。地植えであっても水をしっかりやると安定して伸びてくれるようです。
 スタンダードではウィリアム・シェークスピア2000スタンダードがうまく咲いてくれています。こちらは1年目の接ぎ木が失敗したので、もう1年間その台木を育てて、充実させたところで接いだのですが、そのほうがよかったようです。実際は3年くらい育てるのいいような気がしますし、3年で十分に太くなる品種が大切だと思います。
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火曜日, 5月 10, 2011

万葉がひらいてきました

  今年はなかなか暖かくならならないと思っていたら、急に暑くなって、体がついていかず体調がすぐれません。バラもおなじような感じで、急に暑くなったので、とりあえず咲かなくてという雰囲気で、ゆっくりきれいに開いていくという感じになっていません。咲いたらすぐに開ききってしまって、花形もいまいちなのが残念です。
  今日の花は「万葉」、オレンジ色というか橙色のバラです。この花は、開いていく途中の雰囲気がよくて、だんだん花びらがひらひらと広がっていって、色も微妙に変化していきます。
 最所に開いていく外側の花びらは色が薄く、内側は濃い色なので、開いていくと色が濃くなっていくような感じになります。花びらが外側の丸くなる、高心剣弁咲きの雰囲気で開きはじめて、内部の花びらはウェーブがかかってくるという感じなのです。
  我が家の万葉はちょっと病弱なのが難点ですが、どこでも手に入るし、価格も安いので、いい品種だと思います。病弱というのは、最所のころ癌種病がでてほとんどダメ株と思われていたものなのです。癌腫病が完治しているとは思いませんが、克服してちゃんと花をつけてくれるようになってきたというところなのです。
 ほかにもうどんこ病に弱いといった問題もありますが、基本的には樹勢もいいので、いい環境で育てば、もっときれいな花をつけてくれるに違いありません。
  今日も暑いようです。雨が降っているので、いままでちょっと水不足だったバラも、しっかり水を得て成長することでしょう。雨がふらないとシュートがでてこないですよね。シュートの元の芽を出させるにはちゃんと雨が降らないといけません。ちゃんと1日降らないといけないのです。ボールになってしまうつぼみが心配なのと、この気温だと黒点病が出てしまうのではと思うのですが、雨も成長には大切です。
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日曜日, 5月 08, 2011

フランシス・デュブルイの渋い黒

  渋い黒バラが欲しくて、フランシス・デュブルイを探していたんですが、なかなかいい苗を見つけられないままでいました。ティー・ローズの細い枝の先のひらひらとした黒い花の感じがいいのですが、どこでも見かけるわりにはいい苗が合うことがなかったのです。
  昨年の久留米のバラ・フェアで新苗がでていたのですが、お世辞にもいい苗とはいえなくて、その後、たまたまホームセンターのグッディによったら、そこそこまともな苗があって買ったのがこの株です。
 しかし、昨年の暑さはちょっと異常で、夏までは順調に生育したのですが、暑さでひょろひょろ状態。秋の花に期待をしていたのですが、葉をも落ちてしまって咲きませんでした。今も枝の太さは新苗程度しかなく、もっと元気をつけさせてあげたいのですが、やはりつぼみがついていると咲かせたくなってしまい咲かせたのがこの花です。
  しょぼしょぼの苗の割には、花はきれいで、渋い黒バラになっております。写真ではビロードのような花びらの質感が表現できないのですが、ほんとうにビロードのようにきれいな花びらです。
 もう少し株を充実させて自然な樹形で咲かせてあげたい気がするのですが、なかなかシュートもでそうな雰囲気がありません。早めに花を摘んで、十分に水と日光をあげようと思っています。
  今日は、また石橋文化センターに行ってきました。もうだいぶ咲いていると思っていったのですが、我が家の庭と同じ程度で、来週くらいがみごろみたいな感じです。今日はたいへん暑い日で、花はまだ咲き出したばかりなのですが、暑さでへとへと状態。もうすこし、気温の変化がゆるやかでないと、バラもきびしいようです。
 我が家の庭では、アブラハム・ダービー、つるテディベア、タモラあたりが開花しています。赤胆紅心や万葉あたりが明日咲くでしょう。たのしみです。
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