土曜日, 5月 19, 2007

レディ・マリー・フィッツウィリアムのアーリーな感じ

 レディ・マリー・フィッツウィリアムが咲いてくれている。130年ぐらい前の初期のハイブリッドティーです。ラ・フランスが最初のハイブリッドティーとうことになっているが、ラ・フランスは実をつけず子孫の残せなかったので、このレディー・マリー・フィッツウィリアムあたりが現在のハイブリッドティーの実質的なルーツになっているようだ。
 とはいえ、現在のハイブリッドティーとこのバラはだいぶ雰囲気を異にしている。最近のハイブリッドティーは大輪で花首は太く、花びらもきれいな高芯咲きになっている。一方、レディ・マリー・フィッツウィリアムやラ・フランスは花びらは薄く、花形も安定していない。花びらが少しづつ反り返りながら咲いていく姿はたいへん味わい深い。
 ティーとハイブリッドパーペチュアルを交配して完全四季咲き性の品種が生まれたのがハイブリッドティーなわけだが、最近の品種は実際にはもっと複雑な交配をされているのだろう。現在のあの力強く直立する性質は、もともとのティーやハイブリッドパーペチュアルにはない性質な気がする。たぶん、ピースあたりが現在の大輪のハイブリッドティーのルーツのような気がする。もう少し細かく分類をすると、いろいろなことがわかってくるんじゃないかと思うのだがどうなんだろう。
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金曜日, 5月 18, 2007

いくらでも咲きますグラハム・トーマス

 イングリッシュローズが続きますが、今日はグラハム・トーマスを出しておきましょう。ここのところ花は咲きまくっていますので、いつでもいい写真は撮れるのですが、このあたりで明るい花を出しておきたいと思ったので、とりあえず満開を待たずして登場です。
 セプタード・アイルを載せた時に、イングリッシュローズは6種類と書いたのですが、よく考えてみたらこの前に新苗を買ったガートルード・ジェキルがあるので、7種類でした。
グラハム・トーマスは2mちょっとおオベリスクに沿わせていますが、既にそれを覆い隠すように成長しています。つぼみがいくつあるかは数えられないのでわかりませんが、100程度ではありません。200以上はあるのではないでしょうか?
2年前は298円で買った新苗でした。わずか2年です。今年買ったガートルード・ジェキルはどうなるのでしょうか?ちなみにこちらは500円でした。新苗で植えたバラは環境への適応がいいせいかだいたいうまく成長してくれていますので期待をしています。
 つるバラは新苗で植えるのがいいですね。シュートが出てきてぐいぐい成長していく姿は、花が咲かなくてもたいへんうれしいものです。新苗から植えますと、根の土地への適応もよく自然に成長してくれるような気がします。大苗で植えたものは、土地に慣れて、そこから根を伸ばしてから再度成長を始めるという感じになるので、次の春にすぐ花は見られますが、その次の春には新苗で植えたものとあまり成長は変わらない気もします。
一期咲きの場合は大苗で植えても切り詰めていますので、花は少ししか見られません。やはり大きくなる品種こそ新苗植えるのが楽しいと思います。
 このグラハム・トーマスまだまだいっぱいつぼみをもっています。このつぼみが開いて、さらにまた2番花が返り咲きます。秋に少しですが花をつけてくれます。四季咲き性は弱いと書いてありますが、絶対的な花の数は相当なものです。
昨年も今も時期、妻も私もびっくりするくらい花をつけてくれました。まあ、前の年に新苗で植えて数百の花が咲くのですからびっくりするのがあたりまえです。しかし、その後花だけでなく葉も黄変して落ちてしまったのです。雨はよく降ったので水不足ではありません。がんばりすぎでしょうかね。その後復活してまだ枝を伸ばして2番花も咲きましたが、全力で咲いてくれるすごい品種だと思いました。
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水曜日, 5月 16, 2007

新入りイングリッシュローズ セプタード・アイル

 昨年の秋に大苗を植えた新入りのイングリッシュローズのセプタード・アイルです。イングリッシュローズは苗の値段が高いのでなかなか手が出ないのですが、それでもウィリアム・シェークスピア2000、グラハム・トーマス、タモラ、パット・オースチン、セプタード・アイル、そして今年になって植えたアブラハム・ダービーでいつのまにか6種類になっています。まあ、最近の品種は高くて買う勇気がないんですが...
 イングリッシュローズは十分なスペース(高さも広さも)があれば、ほんとうにだれでもきれいに咲かせることができます。デビッド・オースチンさんはすごい。
香りもすばらしいです。セプタード・アイルはミルラの香りの代表種です。ミルラの香りを調べると没薬(もつやく)の香りと出てきます。クローブのような香りらしいですが、ちょっと漢方系の薬の香りがします。我が家では、タモラ、ディスタント・ドラムスがミルラの香りということですが、どちらも微妙に香りが違います。タモラがちょっとフルーティな香りで、セプタード・アイルはもう少しマイルド香りです。ディスタント・ドラムスはわずかしか香りませんのでなんともいえません。
 話をセプタード・アイルに戻します。これを買う時にヘリテージを買っておこうか悩んだのですが、ディープ・カップのコロコロっとした花が好きなので、思わずセプタード・アイルを選んでしまいました。大きくなるのかと思っていましたが、花もどちらかといえば小ぶりで、株もきれいにまとまってくれています。パット・オースチンなどはちょっと暴れるので、心配していましたが、きれいなブッシュになってくれています。
 イングリッシュローズでいまいちと感じるのは花もちの悪さでしょうか?きれいに咲いていると思うと、風がふいたりするといきなりバサッと花びらがおちてきたりします。花もちが悪いのは花びらが薄いのでしかたないのでしょうが、バサッと落ちると片付けがたいへんなのです。その点、メイアンのロマンチカシリーズなどはもうすこし花びらが厚く花もちはいいかと思います。その分香りがなかったりするので、難しいところです。
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火曜日, 5月 15, 2007

チャイナじゃないの紫燕飛舞

 紫燕飛舞です。ツーヤンフェーウーと呼ぶようです。まあ、中国作出のバラであることは確かみたいですが、分類としての純粋なチャイナではないらしいです。
チャイナにしては、ちょっと大きく育ちます。チャイナだと70cmとか80cmぐらいなのですが、この紫燕飛舞は1.5m以上になります。まあ、枝はチャイナよりもずっと伸びます。しかし、四季咲き性はよく、必ず枝には花がつくので、伸びても1.5mぐらいです。
 花は、一般的なチャイナよりも鮮やかでかつ華やかでです。名前のとおり、紫の燕が飛んで舞うといった雰囲気で、いい名前がついていると思います。
色は紫がかった赤ですが、鮮明な色なので濃いピンク色と言ったほうがいいのかもしれません。
 四季咲きで、華やかで、鮮やかでというといいことばかりのような気がしますが、ブッシュバラとしてはまとまりがよくありません。枝が細いのですぐ花はうつむいてしまいますし、長く伸びてもすぐうなだれてしまいます。たぶん、トレリスとかオベリスクに誘引するのがいいんじゃないかと思います。
もう1点、挿し木でも丈夫に育ってくれます。適当に挿しておくだけで活着しますし、その後も元気よく成長します。うどんこ病にはちょっと弱いですが、基本的には丈夫なバラといえます。おすすめバラです。
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月曜日, 5月 14, 2007

不思議な色のディスタント・ドラムス

 この写真の色は茶色っぽいですが、なんともいえない微妙な色で咲いてくれるディスタント・ドラムスです。ラベンダー色と茶色とグレーが微妙に変化しながら咲くという感じです。なんか、最近はやっているようです。昨年の秋は手に入れられなかったのですが、先月末偶然手に入れることができたものです。
 新苗なのですが、かなり元気がよく、もうつぼみもかなり膨らんでいたのでそのまま咲かせてみました。新苗なのですが、太めの枝が既に3本あり、葉の具合もぜんぜん新苗に見えません。
こんな色の品種をさかのぼると、だいたいグレイパールあたりににたどり着きます。ディスタント・ドラムスの交配親はSeptember SongThe Yeomanというバラで、前者はラベンダー・ピノキオのような花で、後者はイングリッシュローズのようです。ラベンダー・ピノキオとかダイアモンド・グレーとか、グレッチャー、微妙で不思議な色のバラたちの仲間みたいです。あまり健康そうな雰囲気はないのですが、なんともいえずいいですね。昔はこのあたりの色は評価されなかったみたいですが、最近注目されているようです。
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ロー・ブリッターはかわいいね

 ロー・ブリッターが咲き出しました。4cmぐらいのちいさなコロコロっとした花ですが、写真映りはなかなかよく、写し方によってはもう少し大き目の花のように見えます。
花はこれから結構長い間咲き続けてくれます。花もちも悪くはなく、特に悪天候に遭遇しなければ1週間ぐらいもつのではないでしょうか?最後までこのコロコロっとした花形を保ってくれますので、修景バラとしてかなり優秀なバラだと思います。
枝も細く低いフェンスに沿わせていくことができます。シュートがグングン伸びるようなことはないし、たいへんうまくまとまってくれます。
 残念なのは一期咲きで、今の時期だけの開花であることです。秋も咲いてくれればと思うのですが、そればっかりは無理です。
コロコロ系の花はポリアンサにマザーズデー系などがあります。つるバラのアンジェラもコロコロ系です。写真で1つだけみると同じような雰囲気に見えないこともないのですが、実際は全然雰囲気が異なります。葉の雰囲気も異なりますし、房のつきかたが違って、ずっとやさしい雰囲気でかわいい感じがします。
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日曜日, 5月 13, 2007

アルキミストの変化

 大好きなアルキミストが今年も咲いてくれています。アルキミストは錬金術師、咲き方も七変化していきます。
最初は普通のモダンローズように開き始めていきますが、高芯咲きになるように思いきや、中からもう1つ花が咲いてくるように花びらが噴出してきます。
 そのいっぱいの花びらが細かく反り返っていって、あっという間にクォーターロゼット咲きに変わっていきます。
花びらの形も最初は丸弁でやさしい雰囲気で開き始めるのですが、気が付くとそれがすべて反り返って全く違う花のようになっていくので不思議です。そういえば、イングリッシュローズのウィリアム・シェークスピア2000も同じような変化をします。開きだしは全くクォータロゼットになるような感じはないのですが、どんどん中から花びらが噴出して形を変えていきます。
 花の咲き方もいろいろあるようで、外側から順番に花びらが開いていくような花、内側から噴出すように花びらが成長するような花もあります。ピエール・ド・ロンサールのようなカップ咲きの花は前者ですし、ジャック・カルチェなんかは後者だと思います。アルキミストは、最初は前者とおもいきや、実は後者なんだとうバラですね。素直におもしろさを感じます。
 アルキミストのもう1つの変化は色です。最初は鮮やかなオレンジ色で外側から少しづつ退色するように咲きますが、そのうちに紫色が加わって微妙な色あいを出してきます。開ききってしまうと、色はさらにピンク色へと変化していきます。形のいい状態で安定するという意味では花もちはよくないのでしょうが、この変化を楽しむことができますので、それなりに長い時間花を見続けることができます。
日陰でも育つ丈夫なバラなので、手入れも楽で(超)おすすめです。
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おーいみんな、奏だよ!あそぼう?

 おーい!ぼく奏だよ。おにはいっぱいバラのはながさいているよ。でもね、にわにはバラのうえきばちばかりなんで、ぜんぜんあそべないの。だから、うんどうぶそくで、こんなにでぶでぶになっちゃうんだよ。じつはうそ。ほんとうはたんにたべすぎさ。
というわけで、おとうさんはそとであそんでうんどうしろっていうんだよ。まあ、おとうさんもうんどうしたほうがいいとおもうけどね。
じゃあまたね。
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