我が家には数少ない大輪の高芯剣弁咲きの花である。近くの東急にあった花の駅が閉店する時に300円ぐらいで大苗を入手した。特に欲しかった品種ではなかったが、いかにも売れ残ったという雰囲気で買って救ってあげなければという気になった。
でもって、植えようと根を広げてみると案の定根の先のほうに癌種を発見。このまま捨ててしまおうかと思ったけど、その部分の根を思いっきり切って、植えてみた。
最初の年はあまり元気がなかったが、冬に柱の這わせるための格子を作ってあげたら、今年はこんなりっぱな花をたくさんつけてくれた。とげはきびしく、なかなか扱いはたいへんだが、丈夫で大輪の花がいっぱい咲く。いまいち目立ちすぎてバランスがわるいのだが、大きいことはいいことだということにしておこう。色も退色しないし、花持ちも悪くない。クラシックなバラではないが、いわゆるバラという存在感はある意味クラシックである。おばさんたちには高芯剣弁咲きがバラらしいようで、イングリッシュローズやオールドローズはバラらしいと言ってくれない。やはりこのバラはクラシックなのである。
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