モダンローズ第1号ということで有名なラ・フランスですが、そういう歴史的な意味よりも、最高の香りをもつバラとして知っていたほうがいいだろう。ほんとうに香りが素敵なバラで、この香りに並ぶのは、ガートルード・ジェキルかな?バロン・ジロー・ドゥ・ランかなというところです。
ラ・フランスはハイブリッド・ティーのさきがけというわけですが、初期のハイブリッド・ティーは現代の切花になるような花首が太く、花びらの厚いものではありません。枝はどちらかといえば細く、花びらはほんとうに薄くひらひらとしていて、それがほんの先だけが反り返る。そんな感じのやさしいバラです。
大輪のハイブリッド・ティーはたぶんピースがその起点になっていて、しっかりとした高芯剣弁咲きはオフェリアあたりからではないでしょうか?
ラ・フランスはあまり子孫を残せなかったのは有名な話で、子孫を残すのは同じ時期の生まれたレディー・マリー・フィッツウィリアムだったようです。レディー・マリー・フィッツウィリアムもあるのですが、なぜかこちらはあまり元気がありません。ラ・フランスは598円、レディー・マリー・フィッツウィリアムは2,000円だったのに...
ハイブリッドティーとは何かというと、ティーとハイブリッドパーペチュアルの交配種を指すそうです。実はティーもハイブリッドパーペチュアルも従来の品種にチャイナをかけ合わせたもの。チャイナのもつ四季咲き性が強くでた品種ってことじゃなかと思います。そこに何か画期的なものがあるのかどうかはよくわかりません。ラ・フランスはハイブリッドティー1号という言われますが、これは四季咲きのすばらしいバラ1号ということじゃないかなと思ったりします。
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