いち早く咲き出したラプソディー・イン・ブルーです。最初に咲いた花はすぐ終わってしまって、この花は第2弾です。この写真は実は3日前に撮った花ですが、今日はもう既に暑さにくじけてしおれております。
この花たいへん香りもよく、色のうつろいもきれいなのですが、日差しや暑さに弱いという弱点があるようです。まあ、春の花はそれほど長持ちはしないものなのですが、ディンティベス並にはかない花のようです。実はディンティベスもすぐくじけてしまう。
やはりきれいな花ははかないのです。確かに、イングリッシュ・ローズも花もちはそれほどよくない。香りのいい花は当然のことながら香りを放ち続けているわけで、それでだけで弱っていっているわけなのである。切花は一般に香りは弱いわけで、香りのいい切花用の花などは聞いたことがない。
はかないというのは、ある意味でバラの美しさへの必須条件であるような気もする。ミミエデンなどかなり花もちのいい品種ですが、そのままドライフラワーになってしまうほどの花もちは、いつまでも生気のなくなった花があるというだけで、美しさとは程遠いものを感じざるをえない。一方、マーシャ・スタンホープの真っ白で薄い花びらはそれだけで美しい。しかし、これもまた数日の運命。
花もちもよくてきれいな品種はあるのだろうか?レオナルド・ダ・ヴィンチあたりは花もちもいいしきれいだ。しかし、繊細さは感じない。まあ、そんなもんなんだろう。
咲く花にも変化が必要なんです。形や色、そして香りが微妙に変化していく、これが止まってしまうと、なにか味気ないものになっていく。特に春の花は変化が重要なのである。はかない花というのは、この変化が劇的なわけなのである。ラプソディ・イン・ブルーが劇的かといえば、それほどはっきり感じる品種でもないが、色と香りの変化は見る気にさせる品種だと思う。
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