棘がなかったらバラはどんなに扱いやすいんだろうと思うことがよくあります。棘のおかげで手は傷だらけです。当然棘は少ないほうがうれしいのですが、ここまで棘があればそれも鑑賞の対象とおもうのが、このピンク・グルーテンドルストです。ハマナスの交配種、ハイブリッドルゴサで、花はぜんぜんハマナスとは違いますが、棘はハマナス以上に強烈です。
写真を見るとカーネーションみたいできれいな花ですねなんていわれるのですが、実物の棘を見た瞬間引かれるのが普通です。たいへんきれいな花なのですが、切り花にしても持つ方法がないいくらいにたくさんの鋭い棘があります。
このたくさんの棘ですが、防犯用には役に立つはずです。この棘のバラを素手で扱うことはできません。花壇に植えてあったとすれば、進入は不可能です。血だらけになることは目に見えています。
棘の話しかしていませんが、育てるのは比較的簡単です。病気にはほとんどかからず強健です。剪定もバシバシやってしまってかまいません。しっかり強烈な棘のある枝が伸びます。中途半端な剪定だとどんどん茂るので後になって困ります。
増やすのも簡単です。挿し木にしておけば簡単に増えます。ハマナス系で根も丈夫なので接木でなくても大丈夫のような気がします。挿し木にする場合は、棘が邪魔になってうまく挿さらないのでそこが注意点です。棘をすこし切ってから挿したほうがいいでしょう。 鉢で育てるのは挿し木でいいとおもいますが、地植えの場合は地下茎が伸びるはずなので注意が必要かもしれません。庭全体に広がってしまったらそれもまた悲劇でしょう。うちのは一応接木なので、いまのところ広がる気配はありません。
グルーテンドルストには赤とピンクと白の3種類があります。白あたりもいいなあと思っているのですが、棘のために躊躇しているのが実際です。
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