一見カーネーションのようにみえるこのバラは、ハイブリッド・ルゴサのピンク・グルーテンドルストです。ハマナスの交配種なのですが、実もつくこともなく、香りもなく、ぜんぜんハマナスとは似ていません。しかし、トゲトゲの枝をみるとハマナスと同じかそれ以上の凄さにびっくりすることでしょう。
ほんとうにカーネーションのような花が房咲きになり、一期咲きではなくなんどか返り咲くので、おもわずかわいいと思うのですが、実際のところはすごいトゲトゲの枝で、これは育てられないと思うに違いありません。
性質は強健で病気にはたいへん強い品種です。枝は直立しますが、いっぱい枝が出るのでなんとなく横に広がっていってしまいます。このトゲトゲが横に出しゃばるとまた厄介なのですが、こんもり広がる感じなので、雰囲気はいいです。
病気には強いのですが、ハダニがつきやすいのは確かで、すでにハダニが発生しています。今年は雨がすくないせいかハダニの発生が早いような気がしています。水でこまめに流してやれば、退治できるのですが、ハダニもなかなかしぶとくて、流れ残ったものが、またいつのまにか増えています。そろそろ薬剤を散布する必要があるかなと思い始めているところです。
病気に強いといれば、実はこのピンク・グルーテンドルスト、鉢苗で購入したのですが、植えかえようとしたらまず癌腫発見。こりゃダメだ。はずれをつかまされたと思ったのですが、まあいいやとばかり癌腫をカッターでえぐって、植えておいたらいつのまにか、癌腫は再発生しなくなっていました。癌腫ってけっこう治るのね。樹勢強くなってくると案外癌腫は再発しなくなることが多いようです。気がつくと癌腫から復活しているものがけっこうあったりします。
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