日曜日, 5月 10, 2009

つるじゃなかったはずなのにと毎年思うのです。

  つるスヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾンです。これは新苗で購入しました。買った苗には「つる」とは書いてありませんでした。スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾンはブルボン・ローズなのですが四季咲き性があり、あまり大きくならないバラなのです。薄い花びらが幾重にも重なる、まさにオールド・ローズという感じのバラで、鉢に植えて雨が当たらないように、うどんこ病にならないようにと、大切に育てるバラなのです。
  ところが、これが「つる」になってしまうと「大切に」ということができなくなってしまいます。大きさは4m以上伸びるようになりますし四季咲き性もなくなり一期咲きになってしまいます。当然鉢植えはできないし、雨にかからないようにすることもできません。うどんこ病も防除できません。
 最初に植えたときはなぜこんなに伸びるのという感じでぐいぐい伸びていきました。本来そんな成長をするはずではなかったので、そのまま植えておけなくなり、ひっこしをしました。しかし引っ越しに失敗。ほとんどの枝が水分不足で枯れてしまい瀕死の状態になってしまいました。
  そのままではまずいので、おもいっきり剪定して30cmぐらいにし、鉢に移しました。その年は復活はしなかったのですが、だんだん蘇ってきました。それでやっと昨年初めての花をみることができたのです。昨年は枝が3mぐらい伸びたのを、すこし短めに剪定しオベリスク風に巻きつけて1.5mぐらいにまとめました。
 つるでなかったらこんな苦労もしないだろうし、さらに四季咲きなはず。「つる」の表記は忘れてほしくなかったと毎年思います。
  とかなんとかいいながらも、今年はけっこう多くの花をつけています。つぼみはなかなか開かずちょっと雨に濡れればボールになりそうですし、うどんこ病にもかなり弱い。こんなつるバラあるかよってぐらい病弱品種です。しかし、それでも咲けば香りはいいし、ティッシュペーパーより薄いふわふわの花は、オールドローズってこれだよねって思わせてくれます。
 ああ、つるじゃなかったらといつも思うのです。
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