レディ・マリー・フィッツウィリアムが咲いてくれている。130年ぐらい前の初期のハイブリッドティーです。ラ・フランスが最初のハイブリッドティーとうことになっているが、ラ・フランスは実をつけず子孫の残せなかったので、このレディー・マリー・フィッツウィリアムあたりが現在のハイブリッドティーの実質的なルーツになっているようだ。
とはいえ、現在のハイブリッドティーとこのバラはだいぶ雰囲気を異にしている。最近のハイブリッドティーは大輪で花首は太く、花びらもきれいな高芯咲きになっている。一方、レディ・マリー・フィッツウィリアムやラ・フランスは花びらは薄く、花形も安定していない。花びらが少しづつ反り返りながら咲いていく姿はたいへん味わい深い。
ティーとハイブリッドパーペチュアルを交配して完全四季咲き性の品種が生まれたのがハイブリッドティーなわけだが、最近の品種は実際にはもっと複雑な交配をされているのだろう。現在のあの力強く直立する性質は、もともとのティーやハイブリッドパーペチュアルにはない性質な気がする。たぶん、ピースあたりが現在の大輪のハイブリッドティーのルーツのような気がする。もう少し細かく分類をすると、いろいろなことがわかってくるんじゃないかと思うのだがどうなんだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿